吉田です。
「インタビュアー道」というものがあるとすれば、まずその道のスタート地点で自覚しておくべきことがあります。
まず、手前味噌ですが、当社のインタビューを受けた人の感想を紹介します。
- 「質問によって新たな視点や気づきが生まれた」
- 「あなたのインタビューに答えることで、ふんわりとしていた考え方が明確に言語化できた」
- 「インタビューのときの質問が新しい顧客層の存在に気づかせてくれた」
- 「あのインタビュー記事のおかげで新規取引が増えた」
このような感想をもらえるとインタビュアー冥利に尽きますが、こういった声は、インタビューの価値をあらためて気づかせてくれます。
すでにインタビュイー(インタビューされる人)の頭の中にある情報を引き出すことだけがインタビューの目的や価値とは限りません。
インタビュアーが質問を工夫し、関連する情報や思考のよりどころを提供することで、新たなアイデアが生まれることがあります。
インタビューは、インタビュアー(インタビューする人)と、インタビュイー(インタビューされる人)の共同作業です。
その目的は「新たな発見」のあるインタビュー記事が世に出て、読者の利益につながること。
それらがインタビューの価値なのです。
「今日のインタビュイーの話はつまらなかった」「特に新しいことは聞けなかった」
インタビュー後にこのような感想が生まれるとするならば、それはインタビュアーの力不足ゆえ。まずは、インタビュアー自身が己の力不足を恥じよ。
これはインタビュアーが自覚しておくべきことであり、なんのことはない。これは私自身への戒めです。